ときたますずり

よしなしごとしかない

【One week, My room】エンディングとTips考察メモ

Twitterで見かけて気になっていた「One week, My room」をクリアしました。

グラフィックもストーリーもとても好きだったありがたい。

 

たった五分の一週間。 たった八畳のクローズドワールド。 あなたの救う、小さなちいさな世界。 サークル 常夜灯の処女作。 『One week, My room』 Windows向けフリーゲーム(無料)。 ダウンロードはこちら。 https://t.co/lpBHVpJTki pic.twitter.com/F3v96S2xrF

— こやまなつみ@フリゲ公開中 (@doteduke) 2017年6月3日

  

アオリ文どおり、一周するのに5分くらいなので、トゥルーエンドには30分もあればたどりつけます。

何度か周回するうちにTipsが解放されて全容がつかめてくるので、繰り返しも苦ではありませんでした。

難易度が物足りないって人もいるかもしれないけれど、私にはちょうどよかったです。

 

ゲームとしては、初見でよくわからないままバッドエンドになって、あ〜そういうことかってなりながら試行錯誤する方式。カンがよければ本当すぐですが、初見で(偶然でも)完璧にできる人はかなり少ないかと。

 

考察にしても、大体わかるけど答えそのものが示されることはない、という絶妙なバランスでした。

 

せっかくなので、ちょっときちんと考えたいなと思い、自分なりに整理をしたり考えたりしたので以下にまとめます。

私の頭ではわからないこともあったのでだれか教えてください。

 

なお、ネタバレへの配慮は一切ありません

 

 

 

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■登場人物

名前は便宜上勝手につけただけで適当です。

 

・少年

毎日日記をつけている、まめな男子小学生。

プレイヤーは少年のことを「お兄ちゃん」と呼んでいる。

 

・お兄ちゃん

少年の隣に住んでいる大学生。

毎週木曜日に少年のもとに遊びに来る。

少年が「お兄ちゃん」と呼んでいるのは彼のこと。

 

・お母さん

少年の母親。

1人で少年を育てている。苦労しているようだ。

 

・いもうと(プレイヤー)

少年が「いもうと」と呼んでいるイマジナリーフレンド(空想上の友達)。

少年の体を借りて、毎晩少しだけ行動する。

 

 

■エンディング考察

エンディングの名前も便宜上勝手につけただけで適当です。

 

①お兄ちゃんエンド

 12/29の行動で棚を選択しない。

→壁に空いている穴から、大きな口を持つ黒いバケモノが出てきて少年を食べてしまう。

 

  • 隣室に続く穴から出てくる
  • 木曜日(正確には金曜)の深夜にやってくる

ので、黒いバケモノ=お兄ちゃんなのはほぼ間違いなさそう。

 

また、Tips7を見ると、お兄ちゃんはだいぶ正気を失っている様子。

そんな状態で何をしに来ているかというと、

 

  • 12月28日の日記「お兄ちゃんはほんとのお兄ちゃんじゃないけど、ぼくとあそんでくれる」「お兄ちゃんとあそんでることは、お母さんにはないしょ」 
  • ごみ箱を調べると「べっとりとしたくしゃくしゃのティッシュ」が入っている
  • 12月30日の日記「せんしゅう来てくれた時、声出しちゃったから、お兄ちゃんにきらわれちゃったかなぁ」

 とのこと。あかんやつ……。

 

お兄ちゃんが来てエンディングを迎えるのは29日だが、最初に解放されるTipsを見ると少年が自殺するのは31日。2日間の空白がある。

 

これはおそらく、お兄ちゃんの言葉か行動か、何かがきっかけで少年のイマジナリーフレンドが死んだ(消えた)のかなと。

 

お兄ちゃんエンドの最後

その後、あなたがめざめることはなかった

 から、

 

いもうとはお兄ちゃんの来訪で出てこれなくなった

→少年の体を動かすことができず、ラジオは壊れないまま

→少年は唯一の楽しみだった番組の終了を知ってしまう

→自殺

 

というのが自然かと思ったものの、どうしていもうとが消えてしまったのかは不明。

 

イマジナリーフレンドが消える理由を軽くググったら、「現実を見た」ときだとか。

だとすると、その晩のお兄ちゃんの行動で少年が大人になってしまった(もげろ)か、少年の「ぜんぶわすれたい」という思いが強すぎて消えてしまったのではないかと思う。

 

②自殺エンド

 12/29に棚を選択したあと、12/30にラジオを選択しない。

→翌日、少年はベランダから飛び降りる。

 

飛び降りのきっかけは、お兄ちゃんエンドにしろ、自殺エンドにしろラジオ終了のお知らせなので、ラジオが壊せなければ結局少年は死んでしまう結果になる。

 

③お母さんエンド

12/29に棚を選択したあと、12/30にラジオを選択する。

→日記を選択できるようになるため、プレイヤーはそれをドアの外に押し出す。

→少年がベランダから飛び降りようとすると、お母さんが走ってきて自殺を止める。

 

ラジオをプレイヤー(いもうと)が叩き壊すことで、今週の放送を聞けなかった少年は絶望。

でも番組の終了という最悪のニュースを知ることはなく、

しに方は知ってるんだ

かんたんなことだって

でも、しんだら、らいしゅうのラジオはきけないし……

ということで一時思いとどまってくれる。

 

ラジオを壊したあと、31日の夜にもう一度プレイヤーが行動する機会がめぐってくるので、そのときに日記を選択し、お母さんに読ませるため外へ出しておく。

 

そして暗転後、すぐにベランダのシーンから始まるため、自殺を決めたきっかけやタイミングはわからない。

日記を読んだお母さんが急いで止めにくることを考えると、自殺のタイミングはいもうとが日記を外へ出してからすぐというほうが自然かな。

 

その後プレイヤー(いもうと)が目覚めた描写がないのは、

いもうともね、さいきんぼくのそばにいてくれないんだ

よんでもきてくれない

から、残りの時間が限られていたのかなと。

明確には示されていないけど、イマジナリーフレンドとの逃避すら効果がないほど現実がつらくて、強い自己否定感から幸せの象徴だったいもうとも消えかけていた、とか。

 

エンドロールの後、「あぁ……、君か……」は、未来の少年。

漢字も使うようになっている。学校はどうなったかわからないけど成長が感じられて、えらいねがんばったねという気持ちになる。えらいぞ少年。

 

もう現実ではいもうとのことはすっかり忘れて暮らしている様子だけど、それでよかったんだな、と思える終わり方。

  

 

■Tipsについて

0 イマジナリーフレンド

「イマジナリーフレンド」という言葉の辞書的説明。

ここでいう「イマジナリーフレンド」はプレイヤー自身のこと。たぶんトゥルー(お母さん)エンドを見た直後に解放される。

イマジナリーフレンドと人格が入れ替わり、

解離性同一性障害のような症状になることもある。

本編でも度々示唆されているものの、このTipsで、プレイヤーが少年の別人格のような存在ということがはっきりする。

 

本編中の描写

  • 棚を動かした翌日の日記「そういえば、たながかってにうごいてたみたいだけど……なんでだろう……」
  • 生きがいと言えるほど大切なラジオをためらいなく壊す
  • 鏡に向かって「お兄ちゃん」と呼びかける
  • 母が妹代わりにくれた人形に対して「ほんものはもっときれいだよ」
  • 12月27日の日記「お母さんはぼくをすごくこわがってるんだ」※おそらく少年は人形や宙に向かって親しげに話しかけていた
  • お母さんエンド「大事なだいじな、たった一人の家族」※妹はおらず、母と息子の二人家族

 

1 男子小学生、公営住宅から転落、自殺か 神奈川

12月31日午前1時40分ごろ、公営住宅から男子小学生が転落して死亡したというニュース。

少年が死んでしまったことがわかる。

ポイントとしてはたぶんこんなところ

  • 公営住宅…裕福な家庭ではない
  • 12月31日…お兄ちゃん(黒いやつ)が来たのは12月29日になったばかりの夜。少年はお兄ちゃんに物理的に殺されたわけではない。

 

2 河口ありさのありありアワー 12月30日放送

ラジオが本日の放送をもって終了することのお知らせ。

少年が12月24日の日記で

もしね

ラジオがおわっちゃったらぼく、

しんじゃうかもしれない

 と書いていたこと、自殺が12月31日になったばかりの深夜*1であることから、ラジオ終了が自殺の決定打になったことがわかる。

後輩の飯塚みつきちゃんじゃだめだったんだね……。

 

3 子どもの貧困

「子ども・若者白書」からの引用。大人が1人の世帯の貧困率が高いことを示すデータが記されている。

主人公の家庭がひとり親であり、経済的に困窮していることを示す。たぶんいじめや虐待の要因にも関わっている。

 

本編内の描写

  • ごみ箱を調べると「菓子パンやコンビニ弁当のゴミ」が出てくる
  • 12月25日の日記「おなかすいたなぁ」「夜に、はいちゃったカップラーメン、もったいなかったなぁ」
  • 12月26日の日記「お母さんがいるときはへやをでられないから だいどころにいけないんだ」

 

4 ある子供たちの会話

お正月のあいさつと雑談をする子どもたちの会話。

ひらがながおおい。あとむじゃきでこわい。

 

彼らの会話

「ずっと学校きてなかったじゃん?男子たちがいじりすぎなんだよー」

から、本編でランドセルを調べたときの描写

七月のプリントとノートときょうかしょがはいっている

きょうかしょは……ところどころやぶられている

 はそういうことだったんだと確認できる。いじめ、だめ、絶対。

 

5 「まったり亭」ギルドチャット

1月8日20時45分のギルドチャットのようす。メンバー4人が、しばらく姿を見せないruricaという別メンバーについて話している。

 

Tips9から、rurica=お母さんメンバーの会話から、相当の廃人だったことが伺える。

 日付からして少年の自殺からしばらく経ったあとだが、最近(おそらく少年の死から)は姿を見せていないらしい。 

DDDark:死んでんじゃないの?w

本当に死んでる可能性もある。

 

メンテ直後にログインしている、という描写の意味はよくわからない……。

つけっぱなしだとそうなったりするの?単にログインしてもやる気が出なくて切っただけ?

 

ちなみに、ギルドメンバー「mirinboshi」はお母さんとリアルでつながりがあるらしい。Tips2でラジオネーム「みりん星」、Tips6の作詞・作曲「美鈴星」が登場する。だれなんだみりんぼし。

 

本編中の描写

  • 12月26日の日記「お母さんがやってるゲーム、ぼくもやれればいいのかな」「おともだちがいっぱいできるゲームだってお母さんいってたし」

 

6 歌詞カードから

 「ミッドナイトラジオ」という歌の歌詞。

なんか説明するのも野暮な気がする。

作詞・作曲は美鈴星。ほんとだれなんだみりんぼし。押し入れにあったCDの曲だとしたら20年以上前に流行っているので、お母さんの旧友とかという可能性も。

 

7 木曜のノック

いろいろうまくいってない 大学生「俺」の語り。「俺」=お兄ちゃん。

時系列がわからないけれど、「壁に穴が開く→お兄ちゃんがやってくるようになる」という方が自然なので、お兄ちゃんと少年が初めて顔を合わせた瞬間の描写なのだと思う。

 

壁の先には子供がいて。

俺を見てにやりと笑った。

少年が「にやり」と笑うキャラには見えないので、お兄ちゃんの妄想か、だれかが自分のところへ遊びに来てくれたと思った少年が「にこり」と笑ったかどちらかだと思われる。

 

あぁ……、また木曜か……。

あの音が聞こえる……。

少年が壁に穴が空く前から毎週毎週叩いていたとはちょっと考えにくい。

だとすると、木曜日にお兄ちゃんが来るのは、少年と毎週遊ぶ約束をしていたのではなく、お兄ちゃんがノックの音に導かれて勝手にやってきていたことに。こわい。

 

8 おにいちゃんへ

 おにいちゃんへ、いもうとからのメッセージ。

「おにいちゃん」=少年、「わたし」=プレイヤー。

 

おにいちゃんのにっきに、いっぱいいいっぱいおもったことかいて、おかあさんにわたすの。

(中略)

もしそれがこわいなら、やってあげる。

 いもうとはよい子。

 

Tips解放されたのがお母さんエンドを見た後だったので、最終日、日記を部屋の外にぐいぐいやっていた意味と、お母さんが助けに来た理由がここでわかって「いもうとー!」ってなったTips。

 

9 ある母の話

 瑠璃子という女性が一人息子のために妹の人形をプレゼントする話。

読んだままだけど、お母さんの葛藤がわかって悲しい。

 

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以上!尻切れとんぼ!

明日は久しぶりにRuinaやろ~

*1:Tips1